転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 アラムの腕はたしかだし、ヴィオラの思いをくみ取るのに長けている。
 満月宮で出される食事は、ヴィオラのアイディアをアラムや他の料理人達が発展させ、料理長が最終的なレシピを決める、という形になっているものが多い。

「そうですね。でも、陛下はヴィオラ様に手伝っていただきたいのでしょう?」
「たぶん、お父様の前で私を褒めてくださるつもりなのよ……それはそれで憂鬱ね」

 ザーラの目の前でヴィオラが褒められるなんて、ますますザーラの機嫌が悪くなりそうだ。

「やっぱり、カレー粉を使った料理かしら。最近、貴族達の間でも流行っているのですって?」
「ええ。以前からある香辛料でも、あのような組み合わせ方をするというのは今までなかったようですね。たくさんの香辛料を使うお料理は贅沢ですから、貴族に限られた流行のようですけれども」

 ヤエコによってこの大陸にもたらされたカレー粉は、今や国内で流行し始めているそうだ。
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