転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 タケルはと言えば、自慢げに少し胸を反らす。

「当たり前だろ! 母上もヴィオラのことが大事なんだからな!」


(今の私は、こんなにも幸せなんだから)

 たくさんの人が、ヴィオラを気にかけてくれる。
 だから、ヴィオラの方もできるだけのことをしなければ。このまま、黙っているなんてできない。

「――私、陛下とお話をしてきます。陛下がどうお考えなのか、聞いてみようと思うの」
「俺も一緒に」

 腰を浮かしかけたタケルを、ヴィオラは手で制した。今回は、ヴィオラひとりで行った方が絶対にいい。

(……もし、陛下を怒らせてしまったら、タケル様を巻き込んでしまうもの)

 ノートをニイファに預けたあと、厨房に向かった。
 そろそろ皇帝が甘いものを欲しがる時間だと思ったのだ。
 果たして、厨房ではちょうど焼き菓子が焼きあがったところだった。
 運ばせてほしいと申し出たが、皇帝の従僕に丁寧に断られたので、従僕と一緒に行くことにした。
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