転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 皇帝がわずかに口元を緩める。はたして、今のは微笑みなのだろうか。
 ちょっと首をかしげてしまったけれど、皇帝がそう言ってくれたのだから、遠慮なく従わせてもらうことにした。
 
 ◇ ◇ ◇
 
 皇帝の許可を得たとはいえ、ヴィオラが勝手に騎士団の厨房を引っ掻き回すわけにもいかない。

(騎士団のお食事だから、あまり高価なものは出せないし……となると、カレーは却下よね)

 カレーは人気であるが、なにしろ香辛料が高い。惜しみもなく使うことができるのは、皇帝や貴族たちくらいだろう。
 となると、他の料理を出さねばならないが、どうせなら何か目新しいものを出したい。うんうんとうなっていたら、アラムが助け舟を出してくれた。

「皇宮騎士団のやつらをねぎらうのなら、何か新しい米料理を出すといいですよ。腹持ちがいいってんで、最近、平民出身の団員の間で大人気です」

 皇宮騎士団は、貴族だけではなく平民にも門戸を開いている。
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