転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 食事は地位の高い者と平団員で食材に差がつくのだが、質も量もたっぷり出され、食べるものに困るということはない。
 それだけではなく給料もよいため、皇宮騎士団は腕に覚えのある平民の間でとても人気の就職先なのだそうだ。
 騎士は肉体労働であるから、腹持ちのよい食事というのは大切なのだ。

「そうねえ。ご飯……そういえば、丼はやったことがないわよね?」

 食事を手ばやくすませるのに、丼は簡単でいい。たっぷりよそったご飯の上におかずを盛るから、ご飯を大量に食べられる。そう考えれば騎士団向きの食事であるけれど、今まで出したことはなかった。

「丼ってなんですか?」
「深い器にご飯を盛り付けて、その上におかずを乗せるの。スープボウルが一番近い形かしら。上に盛るのはなんでもいいんだけど……」

 ヴィオラは、手で丼の形をアラムに示した。

「そういった形で出したことはないはずです。まあ、若い奴らは勝手におかずをのせているようですがね。スプーンでがつがつかきこむのがうまいそうです」
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