転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 鶏もも肉を小さく切り、玉ねぎと一緒にだし汁で煮る。火が通ったところで一度作業をとめ、火の通った具材と煮汁を大きなバットに移す。そして、次の調理に移った。

「卵はあとで加えるから、先に豚丼の準備をします。ニンニクが効いているから、疲れている時にもいいと思うの」

 次は豚肉だ。熱したフライパンで焼き色をつけ、火が通ったらタレをぐるっと回しかける。こちらも火が通ったものから、どんどんバットに移していく。
 本当は白髪ねぎを添えたかったのだが、残念ながらねぎは入手できなかった。
 その間に、ニイファと料理当番の騎士団員達が、葉物野菜を千切りにしていた。これは、次に使う料理の準備だ。
 と、ここで、一緒に差し入れに来たリヒャルトが、野菜を切っている班に加わっているのに気がついた。

「――リヒャルト様、なにやってるんですか?」
「キャベツを千切りにするのは難しいな」

 ヴィオラに目を向けたリヒャルトは、軽く肩をすくめる。
 まさか、一国の皇太子が野菜の千切りに挑戦するとは。
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