転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 ヴィオラが口を開こうとした時、代わってリヒャルトが答える。

「陛下のご命令だ。俺に、騎士団員達をねぎらってやれとな。それで、ヴィオラに協力を依頼したんだ。俺からはワインを差し入れさせてもらう。非番の前日に飲んでくれ」

 リヒャルトの心遣いに、騎士団員達から歓声が上がる。騎士は肉体労働なので、たくさん食べなければもたないし、次の日が非番の時には、酒類が振る舞われることもある。
 リヒャルトに差し入れをさせた皇帝は、さすがと言うべきなのだろう。
 
 ――これで、嫌な噂が終息に向かうかどうかはわからないけれど。
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