転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 皇妃の方も、表舞台に出ることを拒んでいるふしもあったし、皇妃以外で代理の務まる公務についてはティアンネ妃に代役を頼んできた過去もある。
 だから、それもしかたのないことなのかもしれないが、少なくとも彼らの中では、ティアンネ妃が陰の皇妃と呼ばれていたはずだ。

「ですが、ティアンネ様にとっては重要だったのですよ。皇宮に戻り、かつての地位を取り戻すということが」

 次の皇太子として、ティアンネ妃が選んだのはセドリックだった。
 リヒャルトの次の皇太子として、もっとも有力な候補であったセドリック。その母親であるジャニス妃にティアンネ妃は話を持ちかけた。
 以前は、皇妃と対立する立場であったことから、話に乗りやすいと思ったのだろう。だが、ジャニス妃はそれを拒否したという。

「だが、それでザーラがのるか? 皇太子妃にはなれない可能性の方が高いだろう」
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