転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
「ヴィオラ様、こんをつめすぎるのもよくありませんよ。少し、休憩をなさってはいかがでしょう」
「ありがとう、ニイファ。そうするわ」
「――それから、明日、新月宮を訪問するようにと命令がありました。ですので、明日の講義はお休みということになります」
「……そう」

 やはり、婚約式が終わるまで一度も父と顔を合わせないというのは無理だったようだ。ヴィオラはため息をついた。

「――私ね、思ったの。私はたくさんの人に愛してもらって幸せだけど、どうしてお父様には愛されなかったのかしら」
「……それは」
「ごめんなさい、ニイファ。わかってはいるのよ、私だって――だけど、ザーラが何度も私を〝事故〟に遭わせようとした時、お父様は一度も手を打ってはくださらなかった」
「……陛下には、陛下のお考えがあると……それに、あれは王妃様の仕業とは断言できません」

 ニイファの言うことも当然だった。ザーラは証拠を残したりなんてしなかった。
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