転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 結婚はお互いの国交を強化する術のひとつだから、この大陸の王族貴族は、たいてい遠い親戚関係にある。だが、長い間に関係が悪化している場合もあり、最新の情報を常に頭に入れておくのは大切なのだ。
 婚約式は内輪で済ませると皇妃は言っていたから、ヴィオラが貴族達と会話をする機会はないだろうが、備えておくにこしたことはない。

(……他の国は、今回のことをどう思っているんだろう)

 これから挨拶をかわすであろう各国の王族貴族達のことを覚えなければならないはずなのに、ヴィオラの意識はあらぬ方向に飛んでしまう。
 イローウェン王国は、昨年まで大陸の中で影響力を持っている国というわけではなかった。
 小さな領土を守るのに必死で、その領土を守るために隣国と戦争になったくらいだ。
 帝国が間に入らなければ、今もなお、争っていたかもしれない。
 書物に記されている大陸に存在する国の一覧を見る。皇妃の母国はもう滅亡している。ティアンネ妃の母国はどうだろう。

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