転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 オストヴァルト帝国で、女性として最高の地位につきながらも冷遇されてきたアデリナ皇妃。
 国王の寵愛を最も受け、皇宮の女帝として振る舞ってきたティアンネ妃。
 ティアンネ妃が皇宮を去ったあと、その地位を狙ったラファエラ妃、ジャニス妃。
 そして、男性に負けない剣の腕と強い意思の力で海を駆け巡ってきたヤエコ。
 必ずしも全員が善人というわけではなかったし、ヴィオラに好意を持ってくれたわけでもない。だが、彼女達は皆、自分の思うところに従って行動していた。
 ――ずっとそばにいてくれたニイファの強さもまた、ヴィオラが見習わなければならないところだ。

「――大丈夫です、ヴィオラ様にはニイファがついておりますから。私では、頼りになりませんか?」
「ううん、そんなことない。ニイファがそばにいてくれたから、やってこられたんだもの」

 それは、嘘偽りのない本音だ。
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