転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 だが、出(だ)汁(し)の取り方や調味料の使い方が帝国の料理とは異なるので、満月宮以外ではなかなか調理が難しい。
 そこで、満月宮の料理人と、ジャニス妃の宮で働いている料理人を引き合わせ、ミナホ国のメニューを伝授させたのだ。
などと話をしていたら、父がゆっくりと口角を上げた。

「前から思ってはいたが、お前は、なかなか出来がよかったのだな」

 その言葉に、ヴィオラは一瞬硬直した。

(出来がいい? 今まで、そんなこと一度も言わなかったくせに!)

 むくむくと反発心が頭を持ち上げてくる。けれど胸に手を当て、深く呼吸することで、ヴィオラはそれをおさめようとした。

「ありがとうございます、お父様。こちらに来て、いろいろと勉強する機会に恵まれたので、そのおかげだと思います。やはり、帝国には大陸中の知恵が集まりますもの」
「これなら、王太子を送ってもよかったな」

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