たとえ君が・・・
「お疲れさまでした。」
夜勤の勤務が終わり、多香子はそのまま連続勤務の渉に挨拶をして病院を後にした。
「お疲れ様。」
渉は待ったなしの次の患者と向き合おうとしている。
寝ぐせ頭のまま白衣のポケットに手を入れて外来診察室に向かおうとした渉は自分のポケットに何か入っていることに気が付き立ち止まった。
「ん?」
そこには渉が昔から好きなビターチョコレートが入っていた。
すぐに誰がポケットに入れたのかがわかる。





そのチョコをポケットの中で握り閉めてから渉は再び歩きだした。
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