人殺し鬼殺し



人口問題というあまりの重圧に押しつぶされそうになった時…



総理の頭に一つの案が浮かぶ……












『……人を減らそう…』と。













「…予定通り…明日の9時丁度に開始する…!意義ある者はいるか…」
「……………」






「……では…」

しかしその時、国土交通省に務める男が手を挙げた。

「………どうぞ。」
溜め息混じりに男に意見を述べさせる。






「………総理が権限でおっしゃるから誰も反論できないんでしょう…。…国土交通省の佐原です。…今回の決議案には私ども公私共に賛成できません!……確かに交通省にしましても近年の人口の増加は問題となっています。……しかしいくら総理とはいえ、前任のようにもっと他の方法を講じるべきかと…」
「…口答えをするなと言っているだろ…!!」

マイクがハウリングする。





「……私は正論をお話しているだけでございます…総理…!」
男は頑として意見を変えない。
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