人殺し鬼殺し
「………ならば仕方がない…」
総理は溜め息をつくと暗い顔をして下を向いた。
「……総理!…考え直していただけるのですね…!」
男がそう言った時だった…
ガチャンッ…!
突然後方のドアが開き、ドタバタと武装した軍隊が突入してきて男を取り囲んだ。
そして三八式の銃を男に向ける。
「………どうゆう真似だ…!」
「……そういうことですよ…」
パァァァァアアアン!!
男は血を撒き散らしながらドサッと倒れた。
室内がどよめく。
「……な…何てことを…!!」
「…おい!警視庁!!…何を呑気に座っているんだ…!!」
警視総監は険しい表情をしたまま座って動こうとしない。
「……陸上機動隊を味方にされているのならば…私たちの勝ち目はありません…」
そう言うと騒がしい部屋が徐々に静かになっていった。