Serious Finght ー本気の戦いー
【友】「ありがとな、6人共。」
友は美咲たちの方を向いてお礼を言った。
すると、斗真と龍も6人が居る場所に駆けつけた。
【龍】「さすがだなぁ!」
【実】「でしょー!」
実樹は自慢気に言った。あまり自慢する事でもないのに。
斗真は夜月に近寄った。
【斗】「お疲れ様!」
斗真は笑顔で言った。夜月はその笑顔を見た瞬間顔を赤く染めた。
【夜】「ん……。///」
夜月はちゃんとした返し方が分からず、適当に返した。その光景を横目で見ていた聖也は少し腹をたて、舌打ちをする。
【友】「そんじゃ、そろそろ授業始まるんで職員室戻りましょう。」
友は教師ふたりに向って言い、ひとりで校舎の中へと入って行った。
ふたりは友を追いかける様に走って行ってしまった。


【美】「私、帰るわ。」
美咲はそう言うと、スマホをポケットに入れた。
【実】「えっ、なんで?」
実樹は不思議そうに首を傾げる。
【美】「疲れた。……じゃーね。」
そう言うと、後ろを向きスタスタと歩いて校門から出ていった。

【渚】「美咲ちゃん、どうしたんだろ。」
渚は美咲を心配した。皆も分かっていると思うが今日の美咲は調子が良く無さそうだった。体調不良なのか、精神的に問題があるのか……。
夜月は考えた。
しかし中々答えは出ない。何故なら美咲の問題だからだ。
きっと明日には元に戻ってるだろう。そう願った。

すると、聖也も帰ると言い出した。
【玲】「お前もか。」
【聖】「悪いな、じゃあ。」
聖也はそう言って、本部基地を後にした。

【玲】「どうしたんだ?アイツら。」
玲央は地味にふたりを心配した。
【渚】「夜月ちゃん、何か知ってる?」
【夜】「分からない……。聖也の事も美咲の事も……。」
夜月はそう言って、聖也とのトーク画面を眺める。
【実】「大丈夫だって!ふたりとも明日になれば元気になってるって!」
実樹はこの場の空気を変える為に明るく皆を励ました。

やっぱり仲間だからほっとけないんだよな。そう夜月は思った。




夜、夜月と渚は学校の近くにある公園に立寄った。
夜月はベンチに座り深いため息をつく。
【夜】「はぁ……。」
【渚】「ゆーづきちゃん!」
渚は夜月の顔を覗いた。
【夜】「渚……。話、聞いてくれる?」
【渚】「もちろんだよ。」
渚はそう言うと夜月の隣に座る。

【夜】「あのね、聖也の事なんだけどさ……。最近聖也、強引な気がするんだよね。」
夜月は暗い口調で渚に言う。
【渚】「うん。」
聖也って独占欲強いからなぁ。と渚は内心思っていた。
【夜】「私、何かしたんじゃないかって思って……、私が気づかない内に傷つけてたんだったら謝りたい。……ずっと一緒にいる人が離れて行って欲しく無いんだよ……。」
夜月は震えていた。それほど、聖也の事を思ってたんだと改めて気づく渚であった。
【渚】「きっとそれは、夜月ちゃんが悪い訳じゃないよ。……聖也の問題なんだ。……夜月ちゃんに出来る事は、聖也の傍にいる事だよ。傍に居てくれればそれでいいんだ。」
渚はそう言うと、柔らかな笑みを浮かべた。
【夜】「うん……分かった……。」
渚は夜月の顔を上げ、涙を拭いた。
こういう事は聖也がやるべきなのにな……。渚はそう思った。


【渚】「夜月ちゃん、暗いから家まで送ってくよ。」
渚はそう言うと、手を差し出した。
【夜】「いいよ、そんな事までしなくて……。」
夜月は渚の差し出した手を掴まず、後ろへ隠した。
【渚】「だーめ!女の子をひとりで帰らせるなんて僕出来ないよ?」
渚はあざとく首を傾げる。そして無理矢理夜月の手を引っ張り、夜月の家まで送り届けた。


【夜】「ありがとね、渚。」
【渚】「うん、おやすみなさい。」
渚はそう言うと来た道を戻りながら帰って行った。

夜月ちゃんは天然誑しだなぁ……。あんな姿見たらドキッてしちゃうじゃんか……。
渚はそんな事を思いながら帰って行くのであった。


聖也は自分の部屋で魘されていた。

いつまでこの関係を続けなきゃいけねぇーんだ……。もう耐えらんねぇよ……。早く気づけ、あの鈍感女が……。

夜月の想いが溜まりに溜まり過ぎて爆発してしまった聖也は1週間も学校に来なかった。
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