君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。
「茄子、大根、キャベツがあるけど、どれにしよっか」
「え…どれでも俺好きだな。じゃあ、大根で!」
「先っちょなので辛いかもしれませんが…」
「逆に、生のまま食べるの抵抗あるし、熱通して食べちゃった方が良いんじゃない?」
「なるほど、そうだね」
何このイケメン…料理もサラッとできちゃうのか。
まずは私がピーマンをサクサク切って、メインの青椒肉絲をちゃっちゃと調理する。
味噌汁は翔が着替えてこっちに来てからでも大丈夫だし。
私が火をかけていると、貴哉くんが大根の千切りを手際良くする。
「へえ…良い旦那さんになりそうだね」
「えっ?何、まだそのネタ続いてたのっ?」
「風邪引いてる奥さんのために料理してる、イケメン夫…的な!手際も良いから、安心して休めるよ」
「僕のこと、どうしてもイケメンにしたいんだね?」
「実際そうだもん!!」
「はいはい、ありがと」
軽く流された。
「私が30歳になっても独身だったら嫁にもらってよー。
でも…貴哉くんはさっさと結婚しそうだなぁ。
このハイスペックイケメンは売り切れ必至だわ、何言ってんだ私は」
「確かに、彼女さえできて、その子が僕と結婚してくれるって言うなら、20代前半でも結婚してそう」