君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。


「翔さんって、いつもご飯前にシャワー浴びる人?」

「そうだね、大抵は。ご飯はお風呂の後の綺麗な身体で食べたいんだ!みたいなタイプ。
…ああでも、いつもはゆっくりお湯に浸かる人だよ。だから、シャワーだけでいいって言ったの、実は気を遣ってくれてはいる」

「さっさと出てきて手伝いますよって?」

「うん、そんな感じ。私の解釈では」


その数分後。


「何かすることある?」


と、翔が現れた。


「基本的に終わってますね。じゃあ柿でも剥いててもらっていいですか」

「じゃあって…。まあいいけど。食べ頃のやつあったな」


別に、やること無いのにわざわざやること作ったわけじゃないです。


「飛鳥ちゃん、味噌汁こんな感じでいい?うちの味で作っちゃったから、好みか分かんないけど」


味見して、ということだろう。

小皿を出して1口飲んでみた。


「へえ…やっぱ家によって味違うんだね」

「薄い?」

「うん、まあいつもよりは少し?」

「そうなんだぁ…」


貴哉くんも味見する。


「あれっ…濃いけど…」

「味噌違うからじゃない?
同じ量でも作り手が違うだけで変わるよ」

「あー、そうだね」

「それで濃いって、いつも健康的なしょっぱさなんだね…」

「いつもビビって、塩も砂糖も控えめにしちゃうんだよね」


ビビるって何だろうか。


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