君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。
夜ご飯を食べ終わると、時刻は9時近かった。
「美味しかった!ご馳走様、飛鳥ちゃん」
「あ、私なの?」
「献立考えたの飛鳥ちゃんだし。1番活躍したの、飛鳥ちゃんだよ」
「ん…まあ、確かに?」
否定しないスタイル。
お皿を下げるのまでやってくれて、貴哉くんは帰ることになった。
玄関までお見送りー!
「突然来ちゃって、その上ご飯までご馳走になるとは思ってなかったな…」
「ね。ゲームしに来ただけなのにね」
「なんなら最初は、おやつ食べようかーくらいだったし」
「だったね」
かなり上位互換したな、こりゃ。
「お邪魔しました!」
「バイバイ、また明日ね」
「うん、また明日!」
互いに手を振ってバイバイする。
リビングの方まで戻ると、翔が何も言わずに皿洗い。
「…何だよ、皿洗いくらいしますけど?」
黙って見つめてたら、素直じゃないことを言われてしまいましたが…。
「そういや、そこのクッキーって貴哉が持って来たの?」
「喫茶店のおばあちゃんに貰った」
「は?」
お手伝いの話をする。
「…と、斯々然々ありまして」
「お前そんなキャラだったっけ?
…もしや、貴哉がいたからかー?」
「…放置してっちゃったから、そういうわけでもないと思います」
「放置」
翔が勝手に1人でツボってるのはさておき。
お風呂を洗って、お湯を張っておく。
少ししたらお風呂入ろーっと。