3月生まれの恋人〜Birthday present〜
『要は、
付き合いの短い彼の事はまだ信用に値しないから、踏み込むのは不安って事?』
どこか冷たい口調でそう呟く莉奈に
『そんな風には思ってないよ!?』
考えるより先に口がそれを否定する。
莉奈は、そんなあたしの反応に満足したのか?
意味ありげな笑顔を浮かべてこう言った
『ゆづ?
あたしもそういうのは時間とかじゃない気がする。
人の気持ちは時間さえかければどうにかなるものではないよ?
逆もまた然りでさ、たとえ知り合ったばっかでも、お互いこの人だって思えるならそれは本物なんじゃないの?』
たぶん、そういう事は考えて答えを出すような事じゃなく
心が自然に決める事なのだと莉奈が笑った
ふと、一昔前、ある1日の事を思い出した
高校三年生だったあたしたち
莉奈のはじめては、私たちと同じ高校の一つ先輩だった人で・・・