3月生まれの恋人〜Birthday present〜
『ま、過去は変えらんねーけど、未来はどうにでもなるんだからさ。

本気だっつーんなら、お前なりに大事に誠実にしていきゃ、それでいいんじゃねーの?

好きなんだろ?彼女』



先輩はそう言って、意味深な視線を俺に向ける


考えなくとも答えなら出てると思った。


だって、好きか?と聞かれたら“YES”と即答できるほどに


俺は侑月が愛しくてたまらない。



こんな気持ちを味わう日が来るなんて、想像だにしなかったと

俺は、ふうっと大きくため息を落とした。



『お前のそんな顔が拝めるとはな。』



『予定外なんですけどね。』



本気で誰かを好きになるなんて

内心、自分には有り得ない事だと思ってた

だけどもう、俺の心の中は侑月で埋め尽くされていて、いっぱいいっぱいで・・・

それは認めざるを得ない事実






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