ラストトーク〜君がページをめくる時〜
そして、中学生になった時に発達障害があるとわかった。注意欠陥多動性障害と学習障害があると聞かされた時は、ショックで呆然となった。

普通じゃないことが苦しくて、私は友達にこのことを話した。友達は、「そっか、そんなことがあったんだ」と話を聞いてくれた。そのことがとても嬉しかったのに、次の日からいじめが始まった。

「ただ話を聞いてくれるだけで幸せだったのに……。友達のことを信じてたのに……」

私は泣きながら全てを話し終える。みんな黙って私を見つめた。

私は泣き続け、うつむく。するとふわりと茜ちゃんに抱きしめられた。

「あ、茜ちゃん……」

「話してくれてありがとう。でも私は、絶対に夢芽の友達だから!」

茜ちゃんの強い言葉や、抱きしめられた温もりが、私の心を落ち着かせていく。前を向けば光矢くんたちも、優しい笑顔だった。

「俺たちももちろん友達だ!」と智絵くん。

「そんなことで悩むことはないよ」と光矢くん。

「もう泣かなくていいっす」と誠司くん。

嬉しすぎて、私はまた泣いてしまう。みんなと友達になれて本当によかった。そう思った夏の夜だった。
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