ラヴシークレットルーム Ⅰ お医者さんとの不器用な恋
あっ、チョコ
探していたヤツ?
やっぱり美味しい♪
コレ、名古屋駅のデパ地下でちょっとフンパツして買ったやつで必死に探していたのに、持っていたのは、日詠先生だったんだ
あっ、いい匂い
この匂い、落ち着くんだよね
っていうか
日詠先生の顔がかなり近いような気がする
っていうか
この感触・・・
っていうか
私、自分の頬から鼓動みたいな感触が伝わってきてる
っていうか・・・・
私、ほっぺたが彼の胸に彼の素肌にぴったりくっついちゃってる?!
うわーダメだ
クラクラがおさまんないや
グイッ!
あれっ、身体が宙に浮いてる
お姫様だっこってヤツ?!
前もこんなコトあったような・・・・
「祐希、ちょっとここで遊んでてくれな!」
日詠先生は私をお姫様抱っこで抱えて祐希にそう声をかけ、ズンズン歩き始めてしまった。
あれっ?私と祐希の寝室の方向じゃない?!
こっちってまさか日詠先生の・・・・
ガチャ!
真っ暗だ
電気、点けないのかな?
パサッ、、ト、、、、サッ!!
身体が軽く跳ねたよ?
ここって、やっぱり日詠先生のベッド?!
っていうか
私、暗がりでよく見えてないけど
私、日詠先生にじっと見つめられてる?
どうしよう
適当なリアクションが思いつかない
だってここ日詠先生の寝室で
しかもここ、日詠先生のベッドだよ?
なんで日詠先生はなんにも言わないんだろう?
ここまで来ちゃったら、ジタバタできないじゃない
私の “完全に彼の妹になりきる” という一大決心がグラグラと揺るいじゃうじゃない
でもこうなったら、私、目を閉じて
覚悟を決めて
ヒャッ!!