一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


他人の筈なのにまるで本当の家族のような会話で
、俺を育てる為に必死で働いてくれていた母親とも血の繋がりのあるあの男とだってそんな会話した事がない。









〝あれ?慎一、今日はもう一人連れてくるって言ってなかった?〟

〝あー、、多分まだ玄関。うちに来るの初めてだから緊張してるのかも。ねえちゃんが呼んで来てやって。〟

〝そうなんだ?じゃあ迎えに行ってこようかな〟










そんな会話が聞こえて、足音がこちらへと近づいてくると途端に体が硬直する。


あの屋敷に来た日の事がトラウマになってしまって、恐怖で俯いていると柔らかい声が耳に響いた。
















〝いらっしゃい。初めてましてだね?慎一と仲良くしてくれてありがとね?〟





その耳をくすぐる優しい声に顔を上げると、近くの中学校の制服を着たすらりとした長身の彼女がで立っていた。






〝えっと、、お名前は?〟

〝っ、、片瀬暁人、、です〟

〝そう!じゃあ、、おかえりなさい、暁人くん!ここは我が家だと思って寛いでいいからね?今日はマフィン焼いたの!あったかいうちに一緒に食べよう。あ、でも手洗いうがいは必須ね?〟




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