一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》



そんな優しさに触れれば、いつまでも意地を張るのが馬鹿馬鹿しく思えてきて自分に素直に生きようと思えた。








少し緊張しながらも彼の友達と連れられるままやってきたのが、愛しい彼女が住む家でありそんな彼女と出逢えたかけがえのない場所。




慎一は〝大丈夫だから〟と手を引いて連れてきてくれたが、彼の家族はこんな俺をどう思うだろうと不安しかなかった。

玄関のドアノブに手を掛けてから、一度こちらをみた慎一は困ったように苦笑いを浮かべてから笑った。















『そういえば、言い忘れたけど俺のねえちゃん、、メチャクチャ口煩い所あるからな!覚悟しておけよ?』





そう言われたのをまるで昨日の事のように覚えている。



俺以外は〝ただいまー〟とまるで我が家のように中へ入っていく中、玄関先で躊躇していると奥の部屋から女の子の声がした。



その声は一人一人に〝お帰り〟と声を掛けていてこれが慎一が言っていた姉だという事は直ぐに分かった。





〝こら〜!帰ってきたらまず手洗いうがいでしょ!!ちゃんとしてこないなら、おやつあげないからね〜?せっかくマフィン焼いたんだけどなー?〟

〝やった!今日手作りのオヤツじゃね?ラッキーっ!慎一のねえちゃんの作るマフィンまじ旨いもんな。早く行こうぜっ!!〟

〝食べ終わったらちゃんと宿題しなさいねー?〟

〝うげ〜〜〟







そんな会話を玄関先で驚いて聞いていた。

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