一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
だから柏木家の第2の母と言っても過言ではない。
昔から世話を焼くのが当たり前だった私は、社会人になってもその癖のようなモノが抜けなくて気づけば直ぐに世話を焼こうとしてしまう。
彼女というよりも母親のようだ、、とそれが理由で振られた事も。
だから母には負担を掛けてしまうと分かっていたが弟達がある程度成長した頃合いを見て、家を出て一人暮らしを始めた。
そんな一人暮らしも最初はソワソワと落ち着かなかったが、徐々に慣れてきて現在に至る。
たまにこうして呼び出しがあるが、未だ独身でアラサーの私にとって長男である弟の幸せそうな生活を目の当たりにするのは少しキツイ年齢になってきた。
「、、姉貴?やっぱり用事あった?それとも体調悪いとか?」
長男である慎一にもう一度声を掛けられ、ボンヤリしていた事に気づき慌てて手を動かし始めた。
「ううん、大丈夫。それよりもお母さんの具合はどう?いつから体調不良?」
「あー、、、。」
目を逸らして言葉を濁す慎一の様子を見て〝またいつものか、、〟と溜息をつく。