一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
行く手を阻まれた彼は困惑しながらも振り返る。
涙を流している私と目が合うと目を見開いて、こちらへと慌てて駆け寄る。
『紗江さんっ!?どうしたんですか!?!?やっぱり何かあったんですか!?』
その姿に胸が締め付けられて自分の気持ちが、今ハッキリと分かった。
私はあの時、傷ついたんだ。
拒絶するような言葉に。
最初は戸惑いからだった。
弟のように思っていた子がまるで別人のような姿で目の前に現れた。
そして私の事を好きだと言った。
告白される事も女の子扱いされる事無かった私にとって、彼の行動や言動に戸惑うことしか出来なかった。
それが徐々に変化していった。
彼の優しい気遣いや柔らかく微笑む表情、それから沢山くれる愛情に包み込まれて、気づけばこんなにも彼を。
「片瀬くんが、、っ、、暁人くんが好き、、好きなの。」
こんなにも好きになっていたんだ。