一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
突然の告白に彼は視線を逸らし顔を手で覆った。
、、それはそうだ。
こんなに待たせておいて、今更都合が良すぎる。
しかも彼には酷い言葉を浴びせた。
だからもし、彼に他に好きな人がいるなら潔く諦める。
でもこんな気持ち、初めてなんだ。
今まで出来ていた事なのに彼の事になると感情を制御できなくなったり、考えるよりも先に言葉が先に出てしまう。
自分でも止めることが出来ない。
「っ、、あんな、酷い事を言っておいて今更だって思う。っでも気持ちだけは伝えたくてっ、、。こんな私をいつだって心配してくれて、、駆けつけてくれてっ、、一度でも好きだって思ってくれてありがとうっ!こんな風に誰を好きになったのは初めてなのっ、、。だから、、っ他に想う人がいたもしても、、今はまだ好きでいさせて、、?」
『何を言ってるんですか?』
泣きながら精一杯勇気を振り絞って放った言葉に対して答えた彼の声は震えていて、何事かと顔を上げる。
すると今にも泣きそうな表情でこちらを見つめる彼と目が合い、更に表情を歪める。
『紗江さん以外の想う相手が他にいる筈がないのに、、一体、、何を言ってるんですか?一度なんかじゃない!!俺が紗江さんを好きだって思ったのはたった一度なんかじゃありませんっ!貴方の優しさに救われたあの日からっ、、貴方のその笑顔に、、穏やかな優しさに何度も貴方を好きになったんです!!』