一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
彼の言葉に更に静まり返るダイニング。
恐る恐る顔を上げると、ため息交じりの呆れた表情をした慎一の姿が目に映って冷や汗が流れる。
やっぱり呆れられた、、?
あれだけ年下は無理だと豪語した数ヶ月後に、自分の親友とこういう関係になったことに。
他の弟達も何だか不満そうな顔をしていて、母なんかは肩を落として酷く落胆している。
綾ちゃんでさえも、少し悲しそうで困った表情を浮かべている。
そんな家族の反応に傷ついて、柄にもなく涙が浮かんできてしまう。
私と彼じゃそんなに不釣合い?
確かに将来有望なハイスペックな彼に、私みたいな背が高すぎるだけの女子力の低い年上の女なんて似合わない。
世間からみた一般論はそうだ。
そんな事、重々承知してた。
でも世間からどんなに反対されようとも、家族にだけは祝福して応援して欲しかった。
これから彼とずっと一緒に居る為には、乗り越えないといけない壁だ。
顔を上げて真っ直ぐに前を向く。
「ふ、不釣合いかもしれないけどっ暁人くんが好きなのっ!!私が初めて本気で好きになった人だから私達の事、認めて欲しくてっ、、。」
必死に声を上げてみたが、皆は無言。
再度俯き、我慢していた涙が溢れ落ちそうになった時にダイニングテーブルから一斉に盛大な溜め息が聞こえ、最後に慎一がポツリと呟く。
「なんだよ。結婚の報告じゃないのかよ。」