一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
あまり改まって報告するよりもサラッと報告した方が反対とかされずにいいのかもとタイミングを伺っていると突然彼から手を握られた。
驚いて隣を振り向くと真剣な表情をした彼の横顔が映って鼓動が高鳴る。
『お寛ぎの所、すみません。大事なお話がありますので聞いて下さいますか?』
真剣な表情の彼に家族全員の視線が集まる。
彼は私とは真逆の考え方だったようで、改まって報告しようとしているのに気付いて慌てて立ち上がる。
「っ、、あ!デザートでも食べる?!実は帰りに買って来ててっ!」
いざその時が来たと思えば緊張してしまう。
家族の反応が怖い。
だから咄嗟に話を晒してみたが効果はなく、逆に変な空気になってしまい仕方なく椅子に座った。
しんっと張り詰める空気の中、俯く事しか出来ない。
「改まって話って何だよ?」
痺れを切らせた慎一に少しイライラした口調で問いただされた彼が口を開いた。
『報告が遅くなりましたが、、この度、紗江さんと結婚を前提に真剣に交際することになりました。あの頃から変わらず紗江さんの事が好きです。ですから交際のお許しを頂けたらと。』