一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


〝プロポーズ〟







それは女子ならば誰もが一度は自分の理想のシチュエーションを考えるものだ。



私だったらやっぱり景色の綺麗な静かな所。

2人っきりの甘い空間でプロポーズされたい。







色々と理想はあるけれど、好きな人からのプロポーズならば実際は贅沢な事は望まない。












膝をついて手を取られなくても。

リングケースを差し出されなくても。

花束を抱えて待ち受けてくれなくても。












少し緊張した面持ちで〝結婚して欲しい〟というその一言でいい。


その言葉に対して頷くと彼は満面の笑みを返してくれる。



















それが私の理想のプロポーズだ。









黙り込んで彼にプロポーズをされている想像をしている私に真由ちゃんは困った表情で笑った。









「紗江、、今絶対片瀬くんにプロポーズされた想像してるでしょ。」

「っ、、!?」






ズバリと言い当てられてしまい、真っ赤になって俯いているとデスクに私の好きなコーヒーショップのコーヒーがそっと置かれた。


慌てて振り返ると置いたのは勿論大好きな彼で外回りから帰って来たばかりなのか少し顔が赤い。

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