一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
ポツリポツリと話しながら行っていると、気づけば実家の前にたどり着いていた。
2人で実家の前で立ち止まり動けずにいた。
「どーする?、、寄ってく?皆んなは喜ぶと思うけど。」
「うーん、、今日はやめとこうかな。1人でゆっくり考えたいから。」
「ん、了解。確かにガヤガヤ騒ぐ気にはなれないよな。じゃあ皆んなには適当に言っとくわ。」
「そうしてくれると助かる。じゃあ、、またね。色々思う所あると思うけど、あんまり考えすぎないようにね?」
「姉貴こそな。どちらかというと姉貴の性格上、考えすぎるし、突っ走るし、、取り敢えず無理はするなよ。」
「あはは!大丈夫よ。でも、、ありがと。」
慎一とも別れを告げて、1人バス停へと向かう。
1人きりになっても考えるの彼の事。
最近の彼とは距離が少しあって、私自身もモヤモヤとしていた。
そんな彼に説得なんて本当にできるのだろうか。
正直、不安しかない。
彼の心の奥に土足で踏み込んで、嫌われるのが怖い。
それでも、、彼に知って欲しいのだ。
貴方は〝愛されている〟と。