一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》




私をそこから連れ出してくれたのは真由ちゃんで、人が滅多に来ない非常階段へと連れ込まれた。







「紗江っ、、始業時間まであんまり時間がないから簡単に話すけど、紗江と片瀬くんの話が食い違ってるの。」



真由ちゃんは真剣な表情で呟いた。








「食い違い、、?」

「そう。私が紗江から聞いた話は片瀬くんに別れを告げられたって話だったよね。その理由は紗江の幸せを願っての事で、自分と居ても幸せになれないからって、、そういう理由だったんだよね?」

「うん、、。」

「でも片瀬くんの方の話だと紗江以外にも複数人、関係を持っていた人がいて紗江との関係は遊びだったんだって。しかも御曹司で将来を約束した相手がいる。だからここを辞めて自分の会社に戻るのに紗江の事が邪魔になったから捨てたんだって。」

「なっ、、何でそんな話にっ、、、、!?一体、誰がそんな酷い嘘を!?!?」















いくらなんでも酷過ぎる。



彼が遊び人、、?







ありえない!!!!




彼は私が今まで出逢った中で1番純粋な人だった。

そんな彼を侮辱するような嘘を一体誰が言いふらしているの!?!?


< 404 / 456 >

この作品をシェア

pagetop