一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
泣きそうな表情をした真由ちゃんにつられるように涙が滲む。
「それにね、、最後に言ったんだよ。『紗江さんの事を宜しく頼みます』って。長い事頭を下げてそう言ったのっ!!!!だから紗江がどんなにツラくても彼の思いを無下にしちゃ駄目なの!!!分かるでしょ!?彼は本気で紗江が大事なの!!!!」
「っ、、、!」
分かるよ。
勿論分かってる。
彼は優しい人で私の為なら自分が傷つく事に躊躇なんてしないって。
でも、、こんなのあんまりだ。
顔を横に左右に振って、涙を流す事しか出来ない私に真由ちゃんは一緒になって涙を流してくれた。
結局、朝礼には間に合わず目が真っ赤になって戻ってきた私達を同僚達は咎める事はしなかった。
寧ろその逆で、復帰したばかりの私には仕事量が多過ぎると手伝いを志願してくれる人で私のデスクには人が溢れてかえっていた。
お昼を過ぎた頃に一瞬だけ彼の気配を感じた気がしたが、私の周りには人だかりが出来ていて姿を見る事は無かった。
こうして私の復帰1日目は終わりを迎えた。