一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》

初めて聞く親友の本音にとうとう涙が溢れた。









「入社当時からずっと一緒だったっ、、！そんな紗江が隣に居なくなるなんて考えられなくてっ、、これは紗江の為なんだって自分に言い聞かせてずっと紗江の本当の気持ちから目を逸らしてきた。私って、、、本当に最低だね。」












〝そんな事ない！〟



そう言葉にしたいのに涙が溢れて言葉に出来ず、必死で顔を左右に振った。











「こんなに時間掛かっちゃって本当に情けない話なんだけどっ、、！」




紗江ちゃんはそういうと、今にも泣きそうな表情からグッと顔に力を入れて必死に笑って見せた。
















「紗江っ！頑張れっ、、！！ここの事は私に任せて紗江の思うままに行動して来て！！私はずっと応援してるからねっ！！！！」






真由ちゃんが言葉を言い終える前に抱きつく。


そんな私に真由ちゃんも応えるように抱きしめ返してくれた。








小さな体が小刻みに震えていて、真由ちゃんも泣いているのだと分かって更に涙腺が崩壊する。

　












「紗江っ、、頑張れっ、、！頑張れ！！」

「うんっ、、うんっ、、、！」








いつぞやのデジャブのように2人キツく抱き合って泣いた。