一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
そういうと、何処かへ内線をし始めた受付嬢。
すると受付嬢は直ぐに会話が終わりこちらへと向き直った。
「Thank you for waiting,Ms.Kashiwagi. i will guide you」
(柏木様、お待たせ致しました。ご案内致します。)
綺麗にニコりと笑うと受付嬢がついてくるように言っている。
受付嬢が持ち場を離れるなんてよっぽどのお客様がいらっしゃった時のみだ。
、、もしかして私の英語が伝わらずお客様だと勘違いしている?
受付で面接にきた者ですと伝えた方が良かった?
不安になりながらも受付嬢の後に続いてエレベーターへと乗り込む。
扉が開き、辿り着いたのは最上階のフロア。
その突き当たりにある広い部屋の隣の部屋へと通された。
「Then please wait here」
(それではこちらでお待ち下さい。)
「Please wait! i'm not a guest...!」
(待って下さい!私は客人ではなくっ、、!)
そう叫んだが受付嬢は一礼すると部屋から出て行ってしまった。
仕方ないので、指示があるまで椅子に掛けて待つ事にした。
、、、それにしても広いオフィスだ。
働いている人数も半端ない数だった。
その実質頂点にいる男。
それが彼なのだ。