一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
こんな大勢の前でだなんて恥ずかし過ぎる。
あまりにも長いキスに目の前の神父様から咳払いをされてしまい、会場からとうとう野次が飛ぶ。
「暁兄!流石に長過ぎだろっ!!!」
「まぢで!!!!俺らどういう心境で眺めとけばいい訳?!?!」
「えー?いいんじゃない?映画のワンシーンみたいで素敵じゃない?本当、紗江の弟達はシスコンばっかりなんだから。」
「そうですよ!素敵です!!あ、、もしかして真由さんですか?!私は義理の妹の綾と申します。聞いていた通りの美人さんですね‼︎」
「あぁ!もしかして貴方が綾ちゃん?初めまして。紗江がいつも可愛いって自慢してる綾ちゃんね!本当に可愛いわね〜!?本当に二児の母!?!?」
「いえいえ、真由さんこそ‼︎」
「、、なんでここで挨拶始めてんだよ。てか、、流石に長過ぎだろ。」
「見せつけてくれるよな。絶対に誰にも渡さないって宣戦布告だろ、これ。」
「本当に柏木さんの事、好きなんだなぁ〜。誰も2人の間になんて入っていけないのにな。」
「まぢそれな?でもま、幸せそうだし、、いいんじゃね?」
「そうそう。今日は晴れの日なんだからラブラブなのはいい事でしょ。」
「おめでとうございます、紗江さーん!!!」
「おめでとうございます!」
「末長く、お幸せに〜!!」
もうこれ以上は息が続かず駄目だと思った瞬間、解放されギュッと手を握られた。
『紗江さん、行きましょうか。』
「うんっ、、!」
祝福の言葉と花びらが舞う中、私達を手を繋ぎ長い長いチャペルを歩いていく。
これからも2人、人生の道のりをゆっくりと。
end

