一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


どんなに頭に血が上っていても言ってはいけない言葉を言いかけた部長の声をそれ以上に大きめの声で遮った。


突然の私の声に静まり返る庶務課。

















「先週納品させていただいた商品ですが、こちらの不備で大変申し訳ないのですが少しで構いませんのでお譲り頂く事は可能ですか?勿論その分の商品は直ぐに納品の手続きを行います。遅くても週末までには納品が可能かと思います。、、本当ですか?!っ、、ありがとうございますっ、、!大変助かります!!ご無理言いまして申し訳ありません。今から取りに伺っても宜しいでしょうか?はい!!では直ぐに伺います!!本当にありがとうございます!!それでは失礼します。」





なんと運が良いことに一軒目の会社で必要な納品数の3分の1確保に成功した。

その会社名と数をメモしているとランチから戻ってきていた真由ちゃんが素早く状況を把握してくれ、そのメモを手に営業の真木さんの方へと走りだした。

真木さんはそのメモを見ると素早く手の空いている営業の人にそれを取りに行くように指示を出した。








その様子を確認してからまた直ぐに次の納品先に電話を入れる。





次に掛けた会社には断られてしまい、諦めずに次々と作ったリストの会社へと電話を掛け続けた。

急いで数を確保しないといけないのに、どうしても1人では時間が掛かってしまう。




そこで泣きそうに立ち尽くしている後輩の方へと向かい、彼女の手をギュッと握ってから出来るだけ優しい声色で話しかけた。







「佐藤ちゃん、落ち着いてこのマニュアル通りに電話対応したら大丈夫。だからこのチェックの入ってないリストの会社に、電話、、お願い出来る?」





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