旦那様は内緒の御曹司~海老蟹夫妻のとろ甘蜜月ライフ~
「おじゃましまぁす」
間取りは2LDKなのだというエビの自宅は広々していて、通されたリビングダイニングは白とグレーを多く使った清潔感あるインテリアに囲まれていた。
「なに飲む? また焼酎?」
部屋を眺めてぼうっと立っていた私に、アイランドキッチンで手を洗うエビが声をかけてくる。
「酔えればなんでもいい。私も手、洗わせて」
「ふーん。じゃ、とっておきを出してやろう」
エビはシンクを私に譲って、背後のキッチンストッカーからお酒を取り出した。大きな焼酎の瓶。オレンジのラベルにはでかでかと『蜜王』と書いてある。
「なにそれ、甘そう」
「ああ、安納芋の焼酎だからな。貴重な酒なんだぞ」
「へえ、いいね。飲んでみたーい」
それから私たちは正面に大型テレビのあるリビングのL字型ソファでまったりお酒を楽しむことに。
お腹はいっぱいだったので、料理のできるらしいエビが自分で漬けたのだというピクルスや外国産チーズ、買い置きのナッツ類をおつまみにしてお酒のグラスを傾け、おしゃべりに花を咲かせた。