愛され秘書の結婚事情*AFTER
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翌金曜日の午後十時。
七時から始まった“婚約祝賀会”という名の飲み会は、主役の二人をそっちのけで盛り上がり、まだまだ飲み足りない話し足りないという連中で二次会の話が出た時点で、七緒と悠臣は皆に見送られながら会場を後にした。
タクシーで帰宅した二人は、すぐにシャワーで汗と埃と飲み会で染み付いた匂いを洗い流し、さっぱりした顔でダイニングテーブルに着いた。
七緒に淹れてもらったコーヒーを一口飲み、悠臣はハァと安堵の息をついた。
「お疲れ様でした」
笑いながら七緒が労うと、彼はまだ少し疲れの残る顔で、「うん、君もね」と返した。
「なんと言うか、凄い会でしたね……。昨日のお昼の盛り上がりも凄かったけれど、今日はあれよりもっと凄かったです……。吉岡さん達が仕切ってくださって、とても助かりました」
「そうだね。まあ確かに疲れたけど、皆に祝ってもらえて良かったよね」
悠臣の言葉に、七緒も笑顔で「はい」と頷いた。
「とても嬉しくて、有り難かったです」
「それにようやくこれで、君も肩の荷が下りたんじゃない?」
「え……」
図星を指され、七緒はカップを両手に持ったまま、目線を下に向けた。
言われてみれば確かに、このところずっと感じていた、モヤモヤと心の中で燻っていた灰色の雲が消えていた。
翌金曜日の午後十時。
七時から始まった“婚約祝賀会”という名の飲み会は、主役の二人をそっちのけで盛り上がり、まだまだ飲み足りない話し足りないという連中で二次会の話が出た時点で、七緒と悠臣は皆に見送られながら会場を後にした。
タクシーで帰宅した二人は、すぐにシャワーで汗と埃と飲み会で染み付いた匂いを洗い流し、さっぱりした顔でダイニングテーブルに着いた。
七緒に淹れてもらったコーヒーを一口飲み、悠臣はハァと安堵の息をついた。
「お疲れ様でした」
笑いながら七緒が労うと、彼はまだ少し疲れの残る顔で、「うん、君もね」と返した。
「なんと言うか、凄い会でしたね……。昨日のお昼の盛り上がりも凄かったけれど、今日はあれよりもっと凄かったです……。吉岡さん達が仕切ってくださって、とても助かりました」
「そうだね。まあ確かに疲れたけど、皆に祝ってもらえて良かったよね」
悠臣の言葉に、七緒も笑顔で「はい」と頷いた。
「とても嬉しくて、有り難かったです」
「それにようやくこれで、君も肩の荷が下りたんじゃない?」
「え……」
図星を指され、七緒はカップを両手に持ったまま、目線を下に向けた。
言われてみれば確かに、このところずっと感じていた、モヤモヤと心の中で燻っていた灰色の雲が消えていた。