いない歴=年齢。冴えない私にイケメン彼氏ができました
……羨ましいなんて。
思ってしまったことを、認めたくはないくらいには恐らく嫉妬しているんだろうと真衣香は思った。
小野原との間に感じた気持ちでもなく、それはもっと独りよがりなような。
認めてしまいたくない、けれど抗えない醜い感情のように思えた。
そうするとどういった原理か。
目の前の綺麗な人が、更に、綺麗に光り輝くのだ。
「だ、大丈夫です。是非ご一緒させてください」
圧倒されていたくなくて。
負けていたくなくて。
真衣香は思わずそんな答えを口にしていた。
「え!? いや、この人に気使わなくていいよ、立花」
真衣香の答えに驚きの声を上げたのは、坪井だった。
「ちょっと、この人って何よ涼太」
「あー、もうややこしいから黙ってろって、夏美……」
無意識だと、名前で呼んでしまうのだろう。
また、夏美。と慣れた様子で呼ぶ声。
繰り広げられる会話。
それらが、真衣香の心臓をまるで染め上げていくように締め付ける。
この、身動きのとれないような、重苦しい感情の正体は何だろう。
こんな感情は知らない。
(……やだな、好きって気持ち、もっとキラキラしてたのに)
恋って、どうやらいくつもの側面を、持っているみたい。