いない歴=年齢。冴えない私にイケメン彼氏ができました
電話の相手は、真衣香にとってはかなり予想外の相手だった。
営業二課の川口は、坪井の先輩だ。
真衣香とは、ほぼ関わりもなく。まともに会話をしたことのない人物だった。
しかし、何やら慌ただしい様子に「わかりました」とだけ答えて席を立つ。
念のため杉田にメモを残し、隣の人事の部長に一声掛けてから、階段で駆け降りた。
階段を降りて、重たい防火扉を開けて、従業員口から営業部のフロアに入る。
そんな真衣香の姿を見つけた途端、走り寄る男性。
……川口だ。
掴みかかる勢いで真衣香の両肩を持ち、揺さぶった。
「なあ、あんた昼過ぎ!いつもどおり荷物受け取りに来たよな!?」
「え、あ、え??荷物ですか?」
「だから、そう聞いてるだろ!何度も言わせんなって。使えねぇって噂どおりかよ!」
大体繁忙期に入ると、宅配業者は午前中と昼過ぎに、郵送の書類などは夕方までに。
毎日時間が決まっているので、荷物の振り分けを担当してる総務が、営業部のハイカウンターに受け取りにやってくる。
今日も変わらず、繁忙期らしく台車を使っていくつもの荷物を受け取り、各部署に振り分けたのを覚えていた。