いない歴=年齢。冴えない私にイケメン彼氏ができました
(……どうしよう。でも、本当に見た覚えがない、今日の荷物の中になかったと思う)
再び階段を駆け降りて、最後は営業部の一課の、まだお昼のまま移動されてない荷物が乗った台車を確認した。
(どうしよう、ない、やっぱりないよ……)
「もう一階は全部探したっつーの!二階見るだけでどんだけ時間かけてんだよ、トロいなマジで」
川口にどう伝えようかと思い悩んでいたら、向こうから声がかかった。もちろん、怒鳴り声だけれど。
「に、二階にもありません……。あの、最近は荷物が多いので毎回宛名まで確認してます、今日は川口さん宛の荷物はなかったはずで……」
「はあ?何あんた、俺が間違えてるって言うのか?こっちは工場に問い合わせてさぁ、向こうから宅配業者に判取お願いしてんだって」
「は、はい……」
矢継ぎ早に怒鳴り散らされて、いよいよ言葉が出なくなってきた。
いや、出せなくなってきたと言った方が正しいかもしれない。
こんなに目の前でひたすら怒鳴り散らされた経験がない。
なんて甘ったれだろう。涙が出そうになって、隠すように俯いてしまった。
(やだ、ほんと、なんですぐ泣きそうになるの最悪……!)
ぐっと唇を噛んでみても、目に力を込めても。どれも頼りない。
「はあー、だるいなぁ」と、頭上から呆れたようなため息。またビクッと肩が震えた。
こんな動作が、人をイライラさせる。そんなこと昔から何度も言われて、経験して、知っていると言うのに。
萎縮していく自分を、どうすることもできない。