これは恋ですか。
「…言った。
確かに変わり者のうちのお父さんを引き合いに、家族だけは、わかってあげるんだって言った。
だけど、そんな深い意味を持たせていたつもりなんてなかったのに」
私、ほとんど悲鳴のような声しか出ない。
結婚…大和と、結婚…
展開の速さについていけない。
結婚なんて、想像も出来ない。
「まぁ、勢いも大事なんだけど。
久我さんは、一条さんに心酔してて、生活の全ては一条さんを中心に回ってるような人なのに。
その久我さんが、華子ちゃんを選んだ。
それだけでも、ビックリだわ。
一条さん以外の人のこと、しかも女の子のこと考えることあるんだなって。
久我さんの言う通り、互いに弱いところを補っていけば二人、案外お似合いじゃない?
ねぇ、華子ちゃん、ビックリして戸惑っていると思うけど、考えてみて。
私が知ってる久我さんは、確かに変わり者ではあるけれど、一つのことに真っ直ぐで、嘘をついたりする事のない人。
それって、とても大事なポイントじゃない?
華子ちゃんのこと、大事にしてくれると、思うわ。
恋人の時間ってもちろん大切だけど、結婚して家族になってからの時間もいいものよ。
側にいて、どう?」
丹下先生に言われて、考えてみる。
「嫌じゃない。
また、考えに夢中になって、何かやらかすんじゃないかと、気になる。
手がかかるけど、副社長に対する思いには、共感もする。
だけどなぁ。
結婚かぁ」