これは恋ですか。
「何だか話し込んじゃったけど…
いぶきさん、寝ている間に汗かいたんじゃない?
着替え、手伝うわ」

丹下先生が、先に進まないこの場の空気を変えるように切り出した。


「そうです!
そもそも今日は、桜木先生のお見舞いとお手伝いに来たんですよ。
丹下先生、私も手伝います」


色んなことがありすぎて、一番の目的を忘れてしまうところだった。


「ありがとうございます。
でも、大丈夫。着替えは自分で出来るわ。

ただ、私、今回の帰国はほとんど仕事するつもりで、スーツばかり持ってきていて。
できたら、着替えの楽な部屋着を何着か用意してもらえると助かります。
腕をあまり上げられないので、前ボタンのものがいいかな。
黒川に拓人と、監視が厳しいのでしばらく外出させてもらえなさそうだから」



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