これは恋ですか。
「華子ちゃん。見て?どうかしら」

ジュンさんに呼ばれて私も店の奥へ向かう。

「…!?
大和?」

黒のタイトなスーツに身を包み、不機嫌そうに立っていたのは、大和だ。

「ほら、背筋伸ばす。
せっかく背も高くて、元はいいんだから。
うん。少し手直しすればいいわね」

バンとジュンさんに背中を叩かれて渋々背筋を伸ばすと…

「すごい!
大和、カッコイイ。
とてもいつも同じ作業着ばかり着てるなんて、思えないよ。
どこから見ても、久我家の御曹司って感じ」

「…そうか。そんなに褒めてくれるのか。
惚れ直した?」

「うん、うん。びっくりした。
よく似合ってるよ」

「結婚、したくなった?」

「そうねぇ…って、それはまだ置いといて」

「残念、勢いでうなづくかと思ったのに。
ジュンさん、このスーツでいいよ。微調整しておいて」


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