これは恋ですか。
張り合っているわけじゃない。
自分と同じ幸せを、あの人と同じ時間を過ごせる幸せを子供にも。そう考えていたんだ。
それに気付いて心のモヤが晴れる。


嘘が言えない。遠回しに言うこともできない。
それがたまに私を傷つける。
まぁ、それが大和らしさなんだけど。


「気が早すぎるのは、わかってるよ。
子供は、授かりものだし。
ま、俺たちもまだ体の相性を試してないしなぁ」


あっけらかんと、私の顔を覗き込む大和。

私、副社長に張り合うために結婚して子供を産めと言われたみたいだってモヤッとして、傷ついてたのに!
それどころじゃなくなって、恥ずかしさに顔があげられない。


「ちょっ…大和!誰かに聞かれる!」

「華子、顔、真っ赤。
可愛いなぁ。
やっぱり、今すぐ連れて帰ろう」

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