これは恋ですか。
深い絆
まずい…副社長と2人きり。空気が重い…
あんな恥ずかしい発言してしまって、どうしたものやら…
「ありがとう、華子くん。
久我といい、華子くんといい、俺は恵まれているな」
「大和に比べたら、私はまだまだです。
これからも、頑張ります」
「久我のことも、よろしく頼むよ。
目が離せないやつなんだ」
「知ってます。副社長と研究のことで頭がいっぱいですものね。あれでよく普通の生活が出来てるなぁって感心してます」
「あはは、さすが、よくわかってるな。
でも、最近は華子くんのことも随分と気にしているようだよ。
長い付き合いだけどアイツが女の子をきちんと認識して名前を呼んでいるのは、初めてだな」
「女の子と認識ですか…?
副社長の秘書としての認識くらいだと思いますけど…
まぁ、父に似て危なっかしい方ですから、目は離さないようにします」
その時だった。