これは恋ですか。
「専務?」

『あぁ、久我?
急で悪かったな。華子くんを頼む。

手を出したりするなよ?』


「弱ってる所を攻めるような真似はしないし。
それより、専務。
俺、パトカーに乗せられるとこ見たんですけど。

あの犯人、まさか、風祭玲子じゃないですか?
光英学院の同級生で、代議士の娘の…」
『久我。
詮索無用だ。

お前は華子くんを支えてやってほしい。相当ショックなはずだから』


副社長の声が大和の言葉を遮り、低く強くなる。
それだけで、長い付き合いの大和には充分だったようだ。


「わかりました。
こっちは大丈夫ですから。もう心配要りません」


『よろしくな、久我』


電話が切れた。
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