これは恋ですか。
人生賭けます
「副社長、桜木先生を自分のパートナーって。
自分の頼もしい右腕なんだって。
桜木先生もね、副社長と一緒に戦う為に弁護士になったって。
人生を一条拓人に賭けたって言ってたの。
すごかった。お二人の強い絆を間近で感じたよ」
「桜木先生だったんだな、専務のお相手。
一緒に戦う為に弁護士になった、か。
いいこと言うなぁ。
うん、そんなこと言ってくれる女なら、認めざる得ないな」
以前から気になっていた、副社長の相手が桜木先生だと知り、大和は満足そうにうなづいた。
それから、不意に私をじっと見る。
なんだろう、私、言葉が足りなかったかな。
もっと聞きたいことあるのかな?
「華子は、専務が好きだったんだろ?いいのか?」
思いもしなかった問いに、息を飲む。
まぁ、そうだよね、以前、二人の姿を見かけただけで、泣いちゃったくらいだもの。
「私は…」
改めて自分の胸に問いかける。
私は副社長のことを…