これは恋ですか。
「でも、弁護士の桜木先生や技術者の大和に比べたら、秘書の私なんて非力だなぁ」


「大丈夫。
華子には特出した才能があるから」

力をこめて、大和が言ってくれる。


「特出した才能?」

私に、何か才能なんて、あったっけ?


「そう。
俺の扱いに関しての才能。

誰もがアイツは変わり者だと、俺と距離を置く。
同調を強要されて、やりたいことをやらせてもらえない時も多かった。
そのくせ、俺が成果をあげると、それをかっさらおうとする奴らばかり。

俺を認めてくれたのは、兄の威と専務だけ。
だから、二人の為なら、俺、どんなことでもするつもりなんだ。

それが、最近は、もう一人、増えた。

華子。

俺のこと、わかってくれて、ありがとう。
認めてくれて、フォローしてくれてありがとう。
だから、俺は、華子の為にどんなことでもする」


変わり者大和の、扱い方のことか!


「そりゃあ、変人はお父さんで免疫あるから。
大変さも、わかってる。
理解してもらえない苦しさも、わかってる。
せめて家族だけは、お父さんのことわかってあげなくちゃって言われて育ってきたから。

だから、私は威社長と一条副社長と名前を並べてもらえるほど、大したことしてないから。

私の為にどんなことでもなんて。
まるで、恋の告白か、求婚みたい。
大げさだよ、大和」


アハハと、笑い飛ばした私に、大和は特大のため息をついた。


< 75 / 140 >

この作品をシェア

pagetop